観測史上最多のメディア掲載数と来街者
「風の塔 1億の光」とは2013年11月22日(金)-23日(土)の2日間、第30回スターライトヨコハマイルミネーションのメインイベントとして横浜駅西口ロータリーにある「風の塔」にシンクロニズムの映像を照射し、コラボレーションすることで誕生した「未来永劫への祈り」をテーマとする記念碑です。
「風の塔」は1986年に横浜駅西口誕生30周年を記念して世界的建築家・伊東豊雄氏が設計した、横浜駅西口のシンボルタワーです。それ自体が、もともとそこにあったコンクリートの地下街吸気塔を「アートとして再生する」という、大きな意味を持ったプロジェクトでした。「風の塔」は内部に鏡が張り巡らされ、搭載された風力センサーや騒音センサー、1280個の発熱球や12本のネオン管によって、街の「風」や「音」を感じながら、「万華鏡」のように無限の光を生み出すことができました。街が発展し夜も明るくなったため、2001年にライトアップのリニューアルが行われましたが、「風の塔」は横浜という街に反応して「光」を放ち続けるモニュメントとして、いつもそこにありました。
シンクロニズムは今回の作品で、30年の時を経て知名度が希薄になっていた「風の塔」に宿る歴史や本来の意味を紐解きながら作品のコンセプトを設計し、そこにプロジェクションマッピングによって文字通りの「光」を当てることにしました。「万華鏡というコンセプトを持つ風の塔がたたえる1万の光」と「横浜駅西口が積み上げた1万の日(30年)の光」が出会うことで生まれる「1億の光」を、テクノロジーとアートの力で表現すること。それによって「風の塔」を世代を超えて愛されるモニュメントにし、横浜の街を元気にすること。
そのように願ったその作品は、30年の歴史を持つスターライトヨコハマイルミネーションの観測史上、横浜駅西口の週末に「最多来街者数(2日間で5000人規模)」と「最多メディア掲載数(J:COMチャンネル神奈川「夕なび 湘南~横浜」ほか、「日経新聞」「産経新聞」「Yahoo!ニュース」「マイナビ」など)」というふたつの記録を作ることができました。